医療現場では色々な状態の患者さんが集まっています。救急搬送され厳格な療養管理が必要なシビアな状態から、定期検査で異常をしてきされて検査目的で来院している人、風邪にかかっている人から教育入院している人まで、それぞれがおかれたシチュエーションは異なります。
もちろん年齢もばらばらで、子どもから後期高齢者にいたるまで多層に渡ります。このように幅広い層の患者さんに共通しているのは、院内のどこに自分が赴くべきスペースがあるのか、短時間で移動するにはどの経路を選択するべきなのかについての案内が判断しにくいということです。
そのような傾向を前提に診療科目ごとにテープ張りをして、視覚的に誘導する試みは昔から取り組まれてきました。
最近では電光掲示板のような形で表示していることもありますが、フォントのサイズが小さかったり、文字が凝集して理解するのが難しいなどの課題を抱えていました。
付き添いの家族や親族でもいれば案内を頼めるかもしれませんが、必ずしも付き添いの人材がリアルタイムに身近にいるとは限りません。
つまり医療現場ではわかりやすく、視覚的にも瞬時に認識できる案内表示の新たな在り方が必要とされている所以です。
安全対策にはのぼり旗は最適
病院などの医療施設において、電区掲示板や診療科目ごとにカラーリングしたテープを張り巡らせるなどの手段は古典的でそれなりの効果はあげています。
しかし今後は更なる少子高齢化が進行し、付き添いのいる患者さんは減少することが想定されるので、誰の助けをまつまでもなく自力で、赴くべき場所が瞬時に理解できる代替手段の必要性が高いのは明白です。
ここでのぼり旗をみなおす動きが活発化しています。のぼり旗とは、さおなどで固定し文字などを印刷した古典的アピール方法のひとつです。
のぼり旗が現在、遡及手段に活用されていることにはいくつかの理由があります。まず医療施設では患者にとって安全であり、感覚的に把握できる特性を踏まえていることが要求されます。
この点のぼり旗は、フォントを大きくすることですぐさま患者の視線にとどまることが叶います。鮮明な色とフォントで構成すれば小さいのぼり旗で十分、必要な機能を発揮してくれます。
接触しても生地なのでケガや転倒するリスクもありません。のぼり旗というと大きいサイズを想像するかもしれませんが、小さい生地に印刷加工は自由自在です。
のぼり旗なら安全に対策を図れるので病院などでは、さらに普及が進むものと考えられているのです。