のぼり旗は基本的に屋外に設置されることが多く、天候の影響であったり
風ではためくことによる摩擦で傷みが早く進んでしまいがちな面もあるため
消耗品という扱いになります。
そのため、のぼり旗の作りというのは非常に簡素になっています。
多くのコストをかけて丈夫に製作したところで、永遠に使えるものではないからです。
そのあたりが、のぼり旗と看板や暖簾との大きな違いです。
ですが、簡素な作りであることによってコストも抑えられているのです。
では、具体的にのぼり旗はどのような仕様になっているのでしょうか。
布端の処理は基本的には、”ヒートカット”と呼ばれるような熱処理による加工です。
これはポリエステルなど、のぼり旗に使われる素材の特性を活かした加工方法です。
このヒートカットによって両端が熱により溶けて、布端の縫製は必要なくなりほつれの防止にもなっています。
その反面縫製よりも弱いというデメリットもあります。
そのため、最近では補強の意味も込めて、布端を巻き込んで縫う方式を
採用しているショップもあります。
少しでも補強したい場合や、主に屋外で仕様する場合には、
少しでも長く使うためにこちらにしてもいいかもしれません。
棒を通す部分の補強や縫製
のぼり旗には、”チチ”とよばれる棒を通す部分がついています。
これは基本仕様としては丈夫に3カ所、側面に5カ所で縫製されています。
これについても、その位置を指定できるショップがほとんどです。
しかしこの場合、風が強いとのぼり旗が寄ってしまいやすくなり
デザイン内容がほとんど確認できないという事態にもなりかねません。
そのため、袋縫いという仕様で縫製することも指定すれば可能となっています。
チチに比べて風による影響が少なくて済むため、風が多い地域や季節、場所に応じて
この袋縫いを採用される方も多いです。
このように、のぼり旗の製作にはデザインやサイズだけでなく、棒通しの縫製にも
考慮する必要性がある場合もありますので、使用場面をよく考えて
どういった内容で注文するかを決めていくと良いでしょう。
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