基本的にのぼり旗は汚れたら取り替えるものとして使われていますが、
長く使う場合はできるだけ丁寧に扱うことで、長く持たせることが可能です。
なるべく汚れのつきにくい場所で使用したり、汚れはすぐに落とすなどの
丁寧な管理をすることが大切です。
印刷された状態や大きさにもよりますが、大体は家庭用の洗濯機で洗って
自分でアイロンがけをすることもできます。
ジャンボサイズののぼりであっても家庭用洗濯機で洗うことは可能ですが
染め物の取扱いに関する基本を心得ておき、それに基づいたやり方をしないと
後悔することに繋がってしまいます。
まず洗剤ですが、汚れをしっかりと落としたい一心で、必要以上の
洗剤を使ってもそれほどの効果はないばかりか、場合によると
洗剤がのぼりにこびりついて、次に使ったときに一層汚れが
付着させるようになってしまいます。
すすぎも同じで、時間をかけすぎると生地を傷めることになります。
洗剤は、染め物ということを意識して中性洗剤が適切です。
家庭用の場合は弱アルカリ性が多いので、この点を注意すること、
香りのためや蛍光のための成分が入っているものは避ける必要があります。
漂白剤は変色を招くのでこれも避けることです。
水道水は塩素を含んでいるため、直接使うよりは、少し温めて使う必要があります。
感じとしてはぬるま湯です。
押し洗いするときは、軽くで済ますことです。
生地はかなり繊細なものでから、強すぎると縮んでしまうことになります。
洗濯機のときは水流の強さにも気をつけることです。
すすぎの場合も、水温には注意が必要になります。
温度の変化が激しい場合は生地に悪い影響を与えます。
その他の注意点としては、生地、染色方法などがポイントになるので
購入先に選択方法をあらかじめ確認しておくことです。
家庭では難しいという場合は、クリーニング屋に依頼することになりますが
このときも生地や染色方法がポイントであり、洗濯上の注意なども伝える必要があります。
のぼりはお祭りの象徴!?現代にも通じるのぼりの広がり
「のぼり(幟)」と聞くと、現在はお店、商品、イベントなどの告知に使われる
広告宣伝効果のある旗という印象が強いかと思います。
国旗などの旗はどこの国にもありますが、のぼりは日本独自のもので
海外では見られません。
形状や素材に違いがあり、例えば国旗にはサイズなどの厳しい規定がありますが、
幟には特に規定はありません。
幟は室町時代に誕生したといわれています。
戦国の時代に家紋などを描き、それを掲げることで敵味方の区別を行っていました。
また、仏教や神道の祭事で使われたり、5月5日の端午の節句のこいのぼりとしても有名です。
江戸時代に入ると江戸では祭りのたびにのぼりでいっぱいになったと言います。
実際に、浮世絵などを見てみても江戸の町には幟が多数描かれていますね。
幟の文化はこうして現在まで引き継がれてきています。
神事や祭事に使われることはもちろん、イベントやお店の目印としても使われ
気持ちを高ぶらせてくれる効果があります。
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